俺たちのプラハ
bboyのメッカであり新潟ストリートダンサーのサンクチュアリ(聖地)であり精神と時の部屋的存在「プラハ」
もともプラハには「アンダーウォーターバー・プラハ」という最高に丁度いいホンダ・フリードのような箱のクラブがあり、その名残で今でもプラハと言われている。
あ、どうもBRING BACKです。
私も良く通っていた、月4で通っていた、ヒップホップ、テクノ、ハウス、レゲエ、色んなイベントに行って夜な夜な、酒と音と女の子と友達とのランデブーを楽しんでいた。
そんなプラハ、最近は行けていないが、皆んなのインスタのストリーズにプラハで練習している様子が出てくると嬉しくなる。
私がプラハに通い始めた時期はダンスを始めてから3年くらい経ってからだろうか、当時の初心者バトル、今でいうミニアンダースタンドで初めてバトルに勝利し、bboy達から「プラハ来なよ」とか「一緒に練習しようよ」と声をかけてもらったのがきっかけだ。
当時のプラハと言えば新潟トップクラスのbboy達が集まる練習場所で、新潟の大看板「.ベヒーモス」や、当時の若手実利者チーム「ユニゾニクス」が各々のスキルを磨いていた。
もちろん私もいつかプラハで練習したいと思っていたが、正直ビビっていた、ヘタクソな自分があの聖域で練習出来るはずもないと考えていたのだ。
意を決して初めてプラハに行った日、凄い緊張した、しかしそれと同時に自分がbboyの聖域に踏み込んだことが嬉しかった、ずっと家の古屋や仏間、豊栄駅などで1人で練習していたからで、誰かと練習できる事でモチベーションも上がるからだろう。
ありえんスキルをストイックに練習するbboy達に混じり、周りに流されまいと自分の練習を心がけた、凄い恥ずかしかったけど圧倒されてはいけないと自分に言いきかせながらヘタクソなダンスを練習した。
bboyは基本的に優しい、クルーはあるものの練習になればお互いのスキルを共有したり高め合ったりする、私にも皆んな優しくアドバイスをくれた、聞けばやって見せてくれたし、丁寧に教えてくれた、自分の練習しているスキルが成功すれば拍手をくれたし「ヤバイね!」と言ってくれたり正直メッチャ嬉しかった。
川野のヘッドスピン、カネケンのパックスピン、クリキンのボムパチパチ、ナオヤ君のエアーチェアー、アシタカのワンラビ、門前の異次元の動き(早すぎて見えない)、レンガさんはずっとレンガさん、刺激しかなかった。
そんなプラハの練習は自分のダンスの基盤になっている、やればやるだけ成長出来るって気付けたし、周りのbboy達にどうすれば追いつけるか?そんな事を考えてプラハで練習していた。
いつしか自分の中でダンスが趣味からライフスタイルに変わって行く、万代シティーと季節を感じながらプラハで踊る日々、何よりプラハは景色がいい、BP1とBP2に挟まれたスペースはいい感じの照明と都市の雰囲気がストリートのdopeな部分を演出してくれた。
友達との飲み会よりもプラハに行きたかったし、飲み会前の0次会はプラハで練習した、女子とのデートもプラハ帰りの汗臭いまま行ったし、暇さえあればプラハに行ってたんだ。
プラハに行くときは服装も気にしていた、なるべくカッコいい服でストリートで踊りたかったからで、bboyキャスパーやナスティーレイ、キッドデイビットの真似をしたファッションで踊る
デニムジャケットヒラヒラさせたいんじゃ!!
シャツ前開けてヒラヒラさせたいんじゃ!!
ストリートでボロボロになった靴に愛着も感じるし、ストリートで会う人々とのコミュニケーションは楽しい。
今となってはお馴染みのbboyドンファンも、いきなりプラハに現れ「ウィンドミルがしたいから教えてくれ!」といって、ひたすらプラハでウィンドミルをやっていたくちだ、たしかヘビーも上手かった。
そして私がプッチョのレッスンに通うようになり、サイファーのやり方だったり、ダンスの部分を学ぶ中で、プラハでよくサイファーをするようになった。
特に一緒にやっていたのはbboyトムとbboyドンファン、自然と集まってずっとサイファーしたりした(むっちゃ疲れる)そのときはプラハにあまりbboyが集まらなくなっていた時期だったので、自分の中では数少ない同志のような気持ちだった。
一瞬でビチョビョになる暑い夏も、冬の冷気で肺が苦しい冬も、俺たちはストリートが好きだったんだ。
そのときのおかげで自分のダンスが1段階上に上がったのを実感しているし、何より楽しかった、サイファーでいい踊りが出来た日は気分が最高だった、誰かがブチかまして自分もブチあがったし、更にブチかまそうとしてサイファーが盛り上がる。
そりゃもうムッチャ盛り上がる。
やべー勢いでスゲー盛り上がる。
バトルやショーケースとは違う「正解」みたいな物がそこにはあった気がする、日々の練習、いや、練習と言うか、ダンスか。
日々のダンスが最高なら最高だと思うんだよ。
最近、久しぶりにプラハに行ったらbboyがやっぱり居て、やっぱりサイファーした
変わらずプラハは気持ちよくて、私を迎えいれてくれた。
また暇を見つけては、ちょいちょいプラハにいきたい、ストリートで踊る事が大好きだから。
もし私がジジイになっても、まだプラハにbboyがいたらジジイなりのダンスで混ざりたいと思ってる。
ストリートの思い出はあり過ぎるのでこのくらいにしとこう、、
ぽやしみ。