トップロックをカッコよくするために僕が意識した2つの事。
一般的にブレイキンで最も注目されがちな所は、やはり派手な大技だろう。
まだまだ世間では「頭でぐるぐる」の印象がほとんどで、ヒップホップは「ダボダボの服でイェ!!って言う」みたいな90年代の化石的認知が多いように感じる。
しかし、ブレイキンは奥が深い。まあ、、どのジャンルも奥が深いのだが、ブレイキンも底が見えない穴の様に奥が深い。
大技、小ネタ、シルエット、表情、緩急、タクティクス、、とまあやる事にはキリがないが、B-BOY達は日々、これらのスキルを磨き続け、自分のStyleを探求している。
僕も、ブレイキンにおいて、最初の数年はスキルやパワームーブに重点をおいて練習していたのだが、ある時期から「ある事」を意識して練習する様になってから、ダンスの景色が一変した。
踊る事がメチャクチャ楽しくなったのだ。
サイファー、バトル、クラブ、練習、日常、、楽しくてしょうがなくなった。
そして、自分の踊りがもう一段階上に上がった事も感じた。
その「ある事」とは何か、、
それは「トップロック」だ。
ブレイキンの練習の中では後回しにされがちなトップロックに力を入れたことによって、自分のダンスが変わった。
今回はそんな「トップロッック」で僕が意識している事を伝えたい。
1:とにかく内股
みんな大好き、トップロックの達人Rock Steady Crewの 「YNOT」をYouTubeで見ていると非常にわかりやすいのだが、彼は徹底的に内股だ。
マジでこの動画、何回見たか分からんが、彼のシルエットはスマートでクールだ、そして上半身が全くブレていないから、見ていて本当に気持ちいい、それは内股から来ている物だと思う。
アロンアルファで膝止めてんのか?ってくらい内股。
僕は今でも内股を意識しないとガニ股になってしまうが、内股を意識する様になってから明らかにシルエットは変わったし、レッスンでは生徒に毎回うんざりするほど「内股!」と言っている。
内股をするには「コツ」がある「重心を落としてやる」事だ。
重心を落とすとは、背筋を伸ばしたまま膝を少し曲げると言う事。
重心を落とさず内股をしようとするとこうなる。
出来ない、ただのオシッコしたいおじさんだ。
しかし重心を落とすとこうなる。
はい、YNOTおじさんの完成。
もう、めちゃめちゃオシッコしたい、漏れる寸前だ。
「重心を落として内股」これは重要、ってか基礎だ。
僕にトップロックを教えてくれたb-boyプッチョも言っていたし、日本のトップロックの達人「B-Girl ERi FeNeSiS」さんのワークショップを受けた時も同じ事を言っていた。
2:踏み込む
日本語で、ステップは「置く」と言わない、必ず「踏む」と言う。
僕は、b-boyプッチョからちゃんとトップロックを習うまで「置く」ステップをやっていた、だから全体的にトップロックが軽くなってしまっていたのだが「踏む」を意識する様になってから、トップロックに重みが出たことを実感した。
更に、ブレイキンのバトルでは相手がいるため、ステップを「置く」より踏み込んだほうが相手への攻撃力も高い。
では「置く」を「踏む」に変えるにはどうしたらいいのか?
一番いいのは「意識を変える」ということだ。
ステップで足の裏を地面に置く時、ビートのドン・ツン・カ!の「カ!」いわゆるスネアに合わせて、スニーカーの裏面全体で地面を踏み込むイメージ。
足の裏でゴミか何かを踏みつけるイメージだ。
これを、BPM90とか100くらいの割とゆっくりしたビートで、スネアを感じながらやるといい、ダンスダンスダンスレボリューションでスネアの矢印を踏みつけるイメージも悪くない。
これで慣れれば、早いビートでもトップロックに重みが出る、まずはゆっくりしたビートをイヤホンで大きい音を聞きながらやってみると効果的だ。
「内股×踏み込み」この二つを意識する様になって僕のトップロックは凄く変わった
そして最初にも言ったが
「ダンスがすごく楽しくなった」
それはトップロックに対する苦手意識が無くなったからだと思う。
多ジャンルのダンサーと踊る時の踊りづらさも消えた。
得しかない。
最後に、僕のレッスンではこういった基礎をひたすら教えています、興味ある方はスタジオRootsにお問い合わせください。
ぽやしみ。